配当金 は再投資しちゃダメ!再投資しようとしている人にデータを交えて解説

お役立ち情報

投資してるけど 配当金 って使った方がいいのか、再投資したほうがいいのか迷いますよね。投資の本にはどれも再投資すべきと書かれています。そんな中あえて使ったほうがいい理由を解説します。また配当金が老後に与える影響についても触れていきますね。

はじめに

モデルケースを作ったほうがイメージが湧きやすいので、まずその説明をします。

30代夫婦の2人暮らし。夫は会社員で妻はパートで生計を立てています。

1,000万円分のファンドを購入予定。夫は定年まで勤めて退職金を2,000万円もらう予定。

1,000万円分のファンドを30年間保有して配当金を使うのか再投資するのか、パターン別に説明していきます。

だんぱ
だんぱ

定年の退職金は2,000万円くらいが相場なんだって

配当金を使うメリット

配当金を使うことで考えられるメリットは7つあります。

・心理的に投資と長く付き合える

・生活費に充てれるお金が増える

・余剰金が生まれ、娯楽費に使える

・余剰金があるので幸福度が高い

・我慢が少なくて済む

・若い時に使うお金の価値は高い

・老後もほったらかして配当金がもらえる

心理的に投資と長く付き合える

投資の情報はSNSや本など色々な情報に溢れています。

そこに書いてある特徴として、株の始め方や利回り結果について多く書かれています。

つまり投資の過程が書いてあるものが少ないのです。

何が言いたいかというと、投資は長い年月をかけてするものです。

その間には株価暴落や生活スタイルの変化などにより保有し続けることが難しい事が多くあるのです。

配当金を使うということは定期的にご褒美があるということです。

なので投資することへの恩恵を感じ、モチベーションが保ちやすいんですね。

保有し続ける事は投資の根柢の部分になるので、これはかなりのメリットになります。

再投資にはご褒美がない

再投資は淡々と投資するだけなのでご褒美はなく、数十年後にやっと受け取りが始まります。

ただでさえ保有し続けるのが難しい上にご褒美も全くないとなると、途中でやめてしまうんですね。

実際に投資信託を途中でやめてしまう人は3割程度いると言われています。

余剰金が生まれる

あまった資金をひたすら投資にまわして生活がカツカツになっていませんか。

1,000万円で年4%の配当があれば年間40万円、月額3.3万の余剰金が生まれます。

配当金があることで今日はちょっと贅沢して外食しよっか。とか配当金を貯めてディズニーやUSJに遊びに行く事だってできます。

すべてをまかなうことはできなくても、宿代や高速道路代など一部を配当金に充てる事だって可能なんです。

配当金というのは元々なかったお金なので娯楽費として使いやすいという特徴があります。

生活費を削りながらの娯楽ってちょっと遠慮しがちじゃないでしょうか?

筆者は旅行に行く時に配当金で予算を組みます。これが後腐れなくお金が使えるんですね。

なので気持ちよく旅行できますよ。

また余剰金とは別ですが固定費を20万円以上安くした記事はこちら

若い時に使うお金の価値は高い

30歳の時の100万円と70歳の時の100万円どっちが価値がある?

って聞かれたら感覚的に30歳の時と答える人がほとんどじゃないでしょうか。

若い時と老後のお金な価値は4倍も違うなんて話もあります。

焼肉に行く時に美味しくいっぱい食べれるのは若い時だし、旅行に行くのも若い時のほうが同じ時間でも多くの場所にいけます。

また子供がいる家庭は子供と一緒に旅行に行ける時期なんてほんのわずかです。

子供の思い出や経験などは子供の財産になります。

旅行に限った話ではありませんが、その時期にしか出来ないことを再投資で潰してしまうのはもったいないですよね。

なので配当金を再投資せずに使うというのはお金の価値を最大限活用しているといえます。

配当金を使って老後は大丈夫なのか

老後2,000万円問題もあるし再投資したほうがいいんじゃないの。って声が聞こえてきそうです。

総務省にある2022年のデータですが、2人以上の世帯(世帯主の平均年齢60.1歳)の平均消費支出は月額約29万円です。

そして会社員の平均年金額は月額14.56万、パートの平均年金額は月額5.36万円です(ともに令和3年の値)。合わせると約20万円になります。

つまり年金だけでは毎月9万円の赤字になってしまいます。

ここで配当金の登場です。1,000万円分のファンドで年4%の配当があるとします。

年間の配当金は40万円です。ただこれだけでは足りません。

そこで退職金2,000万円でファンドを購入します。

これで3,000万円になったので年間の配当金は120万円になります。

月額にすると10万円、これを年金に足すと30万円となり、平均消費支出29万円を上回ることができるんですね。

心配しなくてもいい理由は他にもある

基本的には老後は歳を重ねれば消費支出は減る傾向にあります。

生活範囲が狭くなり、食も細くなるからですね。

さらに2024年1月からは新NISAが始まるので配当金が多くもらえる可能性も高くなります(利益に対して税金がかからなくなるので)。

要するに実際は数字よりさらに余裕があると予想できるって事なんです。

2,000万円問題は生活費と年金の差額が原因で生まれた問題です。

配当金があれば差額が生まれないので2,000万円問題は関係ないってことなんです。

だんぱ
だんぱ

必要以上に心配する事はないね

再投資するメリット

再投資するメリットは以下の2つです。

・複利効果を最大限に生かせる

・老後の不安がなくなる

複利効果の最大化

再投資は複利を最大限に活用できます。

理由は再投資には課税が関係ないからです。

あとそのまま勝手に再投資されるので人間の一時的な意思に左右されない点も拍車をかけています。

配当金をもらってから、あえて再投資するパターンもありますがこれは課税されてしまうので、2割程度少なくなった状態での再投資となってしまいます。

30年ほったらしでどのくらいになるか

1,000万円を年利7%で運用すると、30年後は7,600万になります。

凄い数字ですけど冷静に考えてみましょう。

60代70代にそれだけのお金があって使い切れますか?

これに加えて年金ももらえますのでお金に困る事はなくなりそうですが、死んだ時に1番お金持ちになってしまう可能性があります。

4%ルールに従って崩していくと

7,600万円を4%ルールに当てはめると年間304万円、月額25.3万使う事ができます。

正社員とパートだった夫婦の年金を合わせると月額45.3万円使えます。

使いきれますか?お金は使ってこそ価値があるものです。

隠れたデメリット

まず30年間も見返りなく投資を続ける苦痛がある事です。30年って長いです。

色々な出来事がありますが、それでも淡々と投資し続けるのは大変です。

またその間は配当金という余剰金がないので、美味しいものを食べたり、旅行したりする事が厳しくなります。

老後はできる事が少なくなります。老後への備えは大事ですが、今を犠牲にしすぎだと思います。

また30年後に自分が健康である保障なんてどこにもありませんしね。

安易に子供に贈与するには危険がある

余るから子供に贈与すればいい。

そうゆう考えは危険です。

子供を支援する事自体は悪い事ではありません。

ただ必要以上にお金を渡すと子供は稼ぐ力がなくなってしまうのです。これは成人した子供でも同様です。

簡単にいうと親のお金に頼って生きてしまうのです。

これは有名な本である『となりの億万長者』に書かれています。

有名な資産家が子供にお金を渡さず、寄付するのはこのためなんですね。

まとめ:時間をかけて投資すれば老後は心配なし

配当金を使うパターンと再投資するパターンの良い点と悪い点を解説しました。

両方のに共通する点は、老後になった時に3,000万円の資産があることです。

そこに至る過程は違いますが、3,000万円の資産があればどちらのパターンも心配する必要はありません。

老後2,000万円問題も関係ありません。

銀行の貯金しか保有していない人は是非考えるキッカケになってくれればと思います。

良くないのは必要以上に心配して、いらない保険に入ったりすることです。

お金に関する情報を発信していきますので、是非読んでください。

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